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緊急事態宣言延長1週間の全国の客数は微増に【テーブルチェック調べ】

2021年2月17日 8:54 am

 飲食店の予約・顧客管理システムを開発・提供しているTableCheck(テーブルチェック)の予約・顧客管理システム「TableCheck」を使っている全国約5000店舗から集めた集計データ(2月14日時点)によると、2月13日の1店舗当たりの来店人数が30.1人で、2度目の緊急事態宣言下で最多となった。

 同社によると、2月7日までの緊急事態宣言期間中は、最大で1店舗あたり25.7人と、30人以下にとどまっていた来店人数が、2月13日に30.1人となり、2021年1月3日以来、41日振りに30人を上回る結果となった。また、7日と14日の前年同期比で比較してみても1週間で減少率が1.9ポイント回復しており、飲食店の客足が微増傾向にあることも分かった。

 加えて、1月8日の緊急事態宣言発出から1カ月以上が経過し、キャンセル率も例年水準にまで下がったという。1月1日時点では、前年比約2倍の34.2%(2020年は同17.6%)まで上昇したキャンセル率が、緊急事態宣言発出後に徐々に低下。新規予約が約半数まで減少したこともあり、2月のキャンセル率は14日時点で13.8%(同14.7%)と、前年同月を下回る数値になった。

 同社では「緊急事態宣言の延長が発表されて以降、時短要請や要請解除など政府側の動きも落ち着いたことが要因と考えられる。このまま客足が増加傾向で、キャンセル水準が例年並を維持すれば、飲食業界にとって宣言解除後は大きく回復を期待できる」と分析している。